オハイオ州の自動車産業がスーパーカーの製造を推進
アメリカン・ホンダ・モーターは、自社が手掛けるブランドの1つであるアキュラの次世代スーパーカー「NSX」をオハイオ州の中心部で製造しています。エンジニアリングおよび製造業務は、ホンダが現在取り組んでいる研究開発の中心に位置付けられており、この夢のスーパーカーは、7千万ドルを投じて作られた専用の先進製造施設「パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター(PMC:Performance Manufacturing Center)」で製造が進められています。
「新型アキュラNSXの製造をオハイオ州で行うことは即決定しました」と、アキュラNSXチーフ・エンジニアのClement D’Souza氏は述べています。また、同氏は、「オハイオ州には、エンジニアリング、製造、研究開発における世界最高の人材が集結しています。そしてなんといっても、オハイオ中心部には大規模な生産拠点があるため、このプロジェクトは必ずや成功するでしょう」とも述べています。
パフォーマンス・マニュファクチャリング・センターは2015年に開設され、2016年の上旬には、初代NSXスーパーカーがこの工場から誕生しました。
「NSXは、高度な技術、エンジニアリング、パフォーマンスがすべて揃ったスーパーカーをオハイオ州で製造できることの証です。これにより、次世代のエンジニア、設計者、自動車メーカーは刺激を受けたことでしょう」と同氏は語っています。
自動車、エンジンおよび関連製品を製造するホンダは、1979年に北米初の拠点をオハイオ州で設立しました。現在、同社はオハイオ州において、PMC、エンジン工場、トランスミッション工場、2つの自動製造工場を開設しており、日本国外では最大の研究開発事業をここオハイオ州を拠点として取り組んでいます。また、エンジニアリング事業や営業拠点なども同様に展開しています。
オハイオ州における長年の経験から、ホンダはアキュラNSXの生産においてオハイオ州を信頼しており、当州もあらゆるリソースを投じて生産をサポート・推進しています。ホンダは、エンジニアリング、製造、研究開発における最高の人材はオハイオ州に集結していると確信しています。そして、この唯一無二のハイテクカーをより普及させるためには、オハイオ中心部に製造拠点を構えることが非常に重要であることを認識しています。